- 2022年12月29日
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ポスティング失敗例 正直者が陥るポスティング常識の罠とは?
ポスティングは効果的なマーケティング手法ですが、注意点もあります。基本的なルールが分かっていないと、せっかく効果を発揮するポスティングが台無しになります。
長年の経験を積んだポスティングのプロフェッショナルであれば、チラシを一見しただけでそれが効果的かを判断できます。
しかし、ポスティングのチラシ配布に慣れていない人にとっては、失敗しやすいチラシを見分けることは困難でしょう。
ここでは、過去に失敗したポスティング用チラシの具体例を紹介します。失敗事例が分かれば、成功の確率が高まります。
記事の目次
ターゲティングの失敗
ポスティングで最初にすべきことは、チラシを誰に見てもらいたいかを決めることです。誰に見てもらいたいかが決まらなければ、チラシをどのようにデザインしていいのか分からず、どこに配布していいのかも分かりません。
ところが多くの事業者は、自分のメッセージを誰に届けたらいいのか明確にしないまま、ポスティングを実践しています。
例えば不動産業なら、「不動産に興味がある人」だけでは不十分です。
「二世帯住宅を探している6人家族。駅から徒歩10分圏内。2階建て。小さい庭付き。2台分の駐車場。教育施設が近くにある。スーパーなど生活に便利な場所で探している」など、具体的に絞り込む必要があります。ここまで詳しく絞り込まないと、効果的なポスティングができません。
あなたのメッセージを誰に届けたいのか、できるだけ詳しく設定しましょう。
配布エリアの失敗
ターゲティングで誰にメッセージを届けたいのか決まらないと、ポスティングの配布エリアが決まりません。また仮にターゲティングを明確にしても、配布エリアを特定しなければ、効果的なポスティングを実施できません。
「人口密度が高いから、この辺に配布すれば効果的だろう」と考える人が多くいます。しかしその区域は事務所や企業が多く、ターゲットとする家族は少数派かも知れません。
「配布エリア」を適当に選んでしまうことが、ポスティングの失敗を招きます。
その地域にどのような人が住んでいるかは、市が公開している統計データである程度把握できます。ターゲットを設定したら、統計データで配布区域を限定しましょう。
チラシデザインの失敗
ポスティングを成功させるためには、失敗するデザインを知ることが重要です。
ここでは、失敗するチラシのデザインについて解説します。
分かりにくいチラシ
分かりにくいチラシは、ポスティングの効果を減少させます。
分かりにくいチラシには、主に次のような特徴があります。
一貫性がないデザイン
チラシは、主にタイトル、見出し、本文、問い合わせ先、発行者情報で構成されます。
これらの構成は、一貫性を持たせた方が読みやすくなります。
タイトルや見出し、本文で異なるフォントを多用したり、配置が煩雑だと、読みにくいチラシとなり、消費者は違和感を覚えます。
テキストを読みやすくするには、目に優しく、複雑でない配置にする必要があります。読者を混乱させないように一貫性のあるデザインにしましょう。
間違った色使い
チラシの色を選択するときは、事業方針や伝えたいメッセージを考慮します。
カラフルなチラシは、消費者の注意を引きますが、間違った色使いは消費者を圧倒し、混乱させます。
業種にもよりますが、チラシに使用する色は、一般的に3〜4種類以内に収めるとよいでしょう。
不鮮明な画像
写真はチラシの土台となるものなので、慎重に選ぶことが肝心です。オンラインで利用できる無料素材サイトの写真を使用する場合は、高品質の写真を選ぶようにします。
質の悪い画像は、チラシ全体の印象を悪くし、あなたのブランドイメージを傷つけることになります。
また、例えば美容室のポスティングの場合、誰も美容室の外観に興味はありません。その代わりに、お客様の髪をカットしている様子、スタッフの笑顔、整った店内の写真などが効果的です。
このような効果的な写真を、高画質で掲載するようにしましょう。
サイズが大きい・小さい
ポスティングで使用されるチラシのサイズは、一般的にA4サイズ以下です。それ以上のサイズのチラシは、郵便受けに入りませんし、手に取ったり、掲示板に貼ったりするには大きすぎます。
チラシが大きすぎると、情報量が多くなりすぎて複雑になってしまいます。また、大きなチラシは印刷と配布コストが高くなります。
また、制作費用が安いという理由で小さいチラシを選ぶ人がいますが、小さすぎるチラシにも問題があります。小さいチラシは印象が薄く、軽く扱われがちです。
小さいチラシを受け取った消費者は、「この会社はお金がない」、「自分たちのビジネスを軽く扱っている」という印象を持つかも知れません。
ポスティングによるチラシは、最適なサイズで制作しましょう。
紙の質が悪すぎる
一般的なポスティング用チラシでは、紙質にこだわる必要はありません。しかし、高級外車、高級腕時計、高額な医療施設などのチラシには、相応の紙質を選ぶ必要があります。
チラシは、「手で触る」というアナログ的な長所がありますが、その反面、紙質が消費者のイメージに残ります。
高級品などを販売したい場合は、紙質にもこだわりましょう。
次の行動が不明確
チラシを受け取った消費者が、次に何をすればいいのか明示していないチラシは、反応率を減少させます。
チラシの目的は、消費者の行動を促すことです。そのためチラシには、消費者が次にとるべき行動を明示しましょう。
例えば、「このクーポンを持って来店してくれれば、10%割引になります」と明示すれば、消費者の次の行動が明確になります。
同様に、「いますぐ電話で無料相談」、「10日以内にURLからお問い合わせ」などの具体的なメッセージで、消費者の次の行動を促しましょう。
反応率を測定していない
アナログのチラシでも反応率を測定できますが、その仕掛けを掲載していないチラシは、統計データを取得できません。
チラシの反応率を測定するためには、チラシの中に「お問い合わせはこちら」と掲載し、内線番号を明記するなどの方法が有効です。そのチラシを見た人は、その内線番号に問い合わせをします。これで、このチラシからの反応率が測定できます。
チラシごとに異なる内線番号にすれば、どのチラシからの問い合わせかが分かるのです。
内線番号だけでなく、ウェブサイト、Twitter、FacebookなどのURLをチラシごとに変えることで、アクセス数が計測できます。
まとめ
失敗するチラシには、共通のミスがあります。過去に失敗したチラシを研究することで、効果的なポスティングが可能になります。
よいチラシとは、読者にとって重要な情報があり、読みやすく、理解しやすいものです。
今回紹介した失敗例を参考に、成功するチラシを作成しましょう。